新型コロナウイルスは決して止まない

 9月28日の新規感染者は世界全体で30万2277人だった。地域別ではアジアが最多で9万3947人。中南米が7万6839人で続く。死者は5114人。7日移動平均で1日に5000人を超える水準で安定推移している。

傾きは増加に向いていないが、減少傾向にもなっていない。

新規感染者数は安定してこのまま北半球の冬に突入するだろう。

 厚生労働省によると新型コロナウイルス関連で失業した失業者は、23日時点で6万439人に達した。8月31日時点で5万人を超えてから、1カ月弱の間で1万人増えた。驚異的ペースである。この内半数が製造業、宿泊業や小売業、飲食業の非正規労働者という。

 リーマンショックの際には非正規が圧倒的に雇止めされていたが、新型コロナウイルス不況は、社員も非正規も関係なく雇用そのものが失われていることが分かる。確実に不景気だ。

 そもそも、消費税引上げの結果、想定を超える経済へのダメージがあり、景気は落ち込んでいた。そこにロックダウンである。人出は戻りつつあるが、おおよその場所では去年の80%程度だという。つまり新型コロナウイルスが無くなっても売上の20%は戻ってこない。

 さらに新型コロナウイルスの存在が消えない現状では、提供プロセスを変えざるを得ない。プロセスが変わればコンテンツも変わり、ピントが合わなければきゃくは戻ってこない。

 この結果、売上が落ち込み、事業存続できない状態に陥ってしまう可能性がある。

 今すぐに事業計画を作り、新型コロナ不景気とその後訪れるだろうバブルのショックに備えるべきである。

ニューノーマル時代の経営戦略大全編集部