ニューノーマル時代の新しいマーケティングの話をしよう

マーケティングとは何だろう?と問われると何と答えるだろう?

一般的には、調査だったり、プロモーションという回答が出る。

また、AMA(America Marketing Asociation)が1985年に定義した4P(Product,Price,Place,Promotion)を基に、4Pを定める活動という人もいる。

ちなみに、AMAは1935年から再定義を繰り返していて、

1935年:マーケティングは、生産地点から消費地点までの商品及びサービスの流れに携わる全ての事業活動である。

1960年:マーケティングは、生産者から消費者もしくは利用者への財の流れを方向づける企業活動の遂行である。

1985年:マーケティングは、個人及び組織の諸目的を達成させる交換を創り出すために、アイデア、製品、およびサービスをめぐるコンセプトの創生、価格、プロモーション、及び流通にかかわる計画と実行のプロセスである。

2004年:マーケティングは、組織的な活動であり、顧客に対し価値を創造し、価値についてコミュニケーションを行い、価値を届けるための一連のプロセスであり、さらにまた組織及び組織のステークホルダーに恩恵をもたらす方法で、顧客関係を管理するための一連のプロセスである。

2007年:マーケティングは、顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって価値のある提供物を創造・伝達・配達・交換するための活動であり、一連の制度、そしてプロセスである。

AMAの定義では、調査やプロモーションといった切り取られた活動ではなく、持続的かつ一連の活動ならびに機能を持つ「制度」であることがわかる。

JMA(日本マーケティング協会)の定義も変遷しているが、これについては後日触れることにしたい。

マーケティングの定義を実務に落とし込むには、目的と基準について再定義する必要がある。最も本質的にマーケティングの目的と基準について再定義するのであれば、

マーケティングとは、①全ての起業活動でピントを合わせ続けること。②一本の藁を薔薇の花束に変えること。

企業の活動も制度もピント外れでいることは許されない。例えば、広告代理店の提案をそのまま鵜呑みにして、毎年同じ時期に同じ内容のキャンペーンを打ち続けるなどといった目を開けて寝ている活動は愚である。また、カメラ撮影と同じで対象に寄ることは重要だが、俯瞰して新たな画角を探すことも同様に重要である。

いくらピントを合わせても、一本の藁を藁として販売していてはいつまで経っても付加価値を高めることはできない。一本の藁を薔薇の花束に変える必要がある。

あなたなら総原価が1枚22円の紙に、いくらの価値をつけることができるだろう?

50円?100円?

実は、1枚22円は日本銀行券の壱万円である。1本の藁を薔薇にするとは製品を別カテゴリーに入れるということである。

appleが、ipodをmp3プレイヤーとしていればiphoneになることはなかっただろうし、鉄道会社が不動産開発賃貸事業を行うことも、航空会社がマイレージ発行事業を行うこともなかっただろう。

ニューノーマル時代のマーケティングには、新たな市場を見つけるために、事業の定義、範囲そのものを変え続けることが求められている。

ニューノーマル時代の経営大全編集部